胃がん ペプシノゲン検査とは

胃がんの検査の1つに、血清(血液の一部)を用いた検査方法があります。
 大規模な人数の検査をするとき、第1段階として疑わしい症例を見つけだすのに効率的な方法です。
 胃の細胞から分泌されている酵素に「ペプシノゲンI」「ペプシノゲンII」という酵素があります。この酵素は萎縮(いしゅく)性胃炎に関係が深いことがわかっています。
 血液中のこの酵素の量を測り、IとIIの比率から萎縮性胃炎を予測することができます。
 萎縮性胃炎の粘膜からは分化型の腺癌(せんがん:腺管構造をしているがん)が発症するリスクが高いため、血液検査によりリスクの高い方々を選別し、早期発見につなげます。
 この方法による胃がん発見率は間接X線検査(集団検診で行われている)に近い成績ともいわれています。
 簡便で経済的なこと、また一度にたくさんの検体を調べられる効率性から、集団検診に間接X線検査とともに組み入れられています。