腎臓がんの主な症状

腎臓がんは時間の経過するにつれ、腫瘍は次第に大きくなってきます。
腎臓がんが進行してくると、血尿が出たり、お腹の痛みやしこりなどが現れてきます。さらに腫瘍が大きくなり進行すると、リンパ節や肺や骨などの他の臓器に転移をする事もあります。
腎臓がんの代表的な症状としては、
血尿
腹部のしこり
わき腹
の痛み
があります。
特に血尿については、はじめは普段の生活の中で肉眼で確認できる程ではありません。多くの場合は尿の精密検査でないとわからない事の方が殆どで、痛みや発熱などの症状はありません。
この他にも、全身症状として、食欲不振、原因不明の体重の減少、高血圧、貧血といった症状が現れる事があります。また、がんが進行し、骨や肺に転移すると痛みや痺れなどの症状も出てきます。
例えば、肺転移が起きると、咳、 痰、血痰の症状が出てきます。また、骨転移が起きると、痛みや手足のしびれと言った症状が出てきます。
元々腎臓がんは大きくなるまで症状が現れないので、このような症状が現れた時は、すでに腎臓がんはかなり進行している可能性が大きいと思われます。
一つの目安ではありますが、腎臓がんは大きさが4cm以下で見つけることが大切で、4cm以下だと予後が比較的まだよいとされ、これを超えると性質が悪くなり、転移しやすくなって、予後が悪くなることもあるとされています。
また、多発する事も腎臓癌の特徴とされています。
腎臓に検査で1個の腎臓癌が見つかった場合、 その腎臓の他の見た目正常に見える部分にも画像検査でも見つからないような小さながんが隠れている事があります。
これは「衛星病変」と呼ばれます。特に直径4cm以上の大きな癌では約10~20%にみられるとの報告もあります。