腎臓がんの自覚症状

腎臓がんの症状についてですが、がんの腫瘍が5cm以下の初期段階では自覚症状はありません。
やがて血尿が出たり、わき腹に痛みを感じたり、しこりを感知したりしますが、このような自覚症状が出てきたら、かなり進行している状態と言えます。
血尿は腎臓がんの方の50%以上に見られる症状と言いますが、この血尿も最初は「無症候性血尿」といって見た目ではわからない、尿中にわずかに血液が混ざっている状態なのでなかなか気づけません。
そのうちに明らかに赤色やピンク色の見た目でわかる血尿が出るようになってきます。
しかし、まだこの段階では痛みもなく、血尿も出たり止まったりを繰り返します。
さらに進行していくと、わき腹、背中が痛くなり、しこりができてきたりします。
尿管に血液の塊が詰まってしまうと、激痛を起こすこともあります。
全身症状として、発熱、倦怠感、食欲不振、体重減少、貧血などが挙げられます。
大事なのは、もし血尿が出たらまず病院で診てもらうことです。
断続的な血尿の場合、疲れやストレスで出るんだろうと、自己判断してしまい、放っておいてしまう方がけっこういるそうです。
そして、何より腎臓がんを進行させない一番の方法は、無症状のうちに定期的に検診を受けることでしょう。
このように腎臓がんは、かなり進行してからでないと症状の現れない病気です。
そのため以前は早期発見が難しかったのですが、近頃では人間ドッグや定期検診で行う超音波検査や
CT検査で、ごく小さな段階でのがんも発見されるようになりました。
がんが、小さければ小さいほど予後が良いと言われています。
とかく忙しい現代人ですが、自覚症状がなく健康状態であっても年に一度は健康診断を受けるようにしましょう。
腎臓がんは、働き盛りの方を襲うことが多いのです。