急性腎炎の食事療法

食事療法は高カロリー・低蛋白・減塩・水分制限が症状に合わせて実施します。
急性腎炎の食事療法は、平成9年日本腎臓学会の「腎疾患患者の食事療法に関するガイドライン」が基準です。
1.高カロリー 標準体重×35~40kcal/日
2.蛋白質 0.5~0.8g/体重(kg) 
3.減塩  2~5g/日
4.低カリウム(血清カリウムが上昇の場合)
5.水分制限 (症状に合わせる)
ただし、これらは原則で慢性腎炎など重篤な病気も含まれていますので、症状の重い軽いに合わせて実施されます。医師や栄養士の指示に従ってください。
急性腎炎の場合
1.塩分の制限
高血圧とむくみは、塩分摂取量と密接な関係があるので、塩分は、通常1日5g以下に制限されます。
2.タンパク質の過剰摂取を避ける
高タンパク食は、腎臓病の悪化を加速するので食べ過ぎないように!
体重60kgの人で約60gを目安に。
3.エネルギーを十分にとります。
エネルギーが不足するとタンパク質を十分に利用できないので、高カロリー食に!
体重60kgで1日1,800~2,000kcal。(標準体重1kg当たり30~35kcal)
ただし、肥満の人は、カロリーコントロールのためエネルギーを減らす場合もあります。
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