在宅透析のメリット・デメリット

在宅血液透析
在宅血液透析ならば通院する必要がなく、自分の予定に合わせて透析が可能となります。4,5時間もの長い間、病院に縛られることがなくなります。
ただし、病院のように監視装置が付いているわけではなく、医療従事者が治療中にいないため、何かトラブルが起こった際の不安が残ります。
透析に対する知識や訓練も必要となるため、スムーズに行えない場合も出てきます。
在宅腹膜透析
腹膜透析は大掛かりな機器が必要なく、血液透析ほど医療費がかからないため、欧米では移植前の治療としてよく普及しています。
腹膜透析は、病院でへその下に局部麻酔により穴をあけて、腹膜カテーテルをおなかの中に挿入します。そして、約2リットル入った透析液のバッグとカテーテルをつないで透析液を注入していき、時間をかけて腹膜から老廃物や水分を濾過させていきます。
最近ではCAPD(持続外来腹膜透析)という方法も開発されています。これは患者自身が透析液を取り換えて、毎日透析が行えるというものです。
取り扱いが簡単で、透析バッグを持参すればどこでも透析をすることができます。通院しなくてもよいので、会社で仕事をしながら透析を行うこともできます。
ただし、腹膜に感染症を起こしやすいという短所があり、腹膜炎をくり返すおそれがあります。また、透析液の衛生管理には十分に気をつけなければなりません。
CAPDは日本では減少傾向にあり、全透析患者の4%以下ほどしか行われていません。
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