腎臓の病気:慢性腎炎症候群

慢性腎炎症候群とは
 慢性腎炎症候群は、無症候性たんぱく尿・血尿症候群と同じように、原因となる病気がなくて腎臓が障害を受けるものとある病気が原因で慢性的に障害を受ける続発性糸球体疾患によるものとに分けることができます。
原因となる病気がなくて腎臓が障害を受けるものとしては、巣状糸球体硬化症・IGA腎症・幕性腎症などがあります。
また、ある病気が原因で慢性的に障害を受けるものとしては、糖尿病性腎症・全身性エリテマトーデスなどの腎症です。
慢性腎炎症候群との違いは、慢性腎炎症候群が経過とともに腎機能が低下していくのに対して、無症候性たんぱく尿・血尿症候群は、経過しても腎機能は正常に推移していくということです。
慢性腎炎症候群の症状
慢性腎炎症候群の症状は、たんぱく尿・血尿などの症状がつづき、腎臓の機能が徐々に低下していくとともに、むくみや高血圧などの症状もあらわれてきます。
慢性腎炎症候群の治療
慢性腎炎症候群の治療は、腎機能を直接的に改善する治療はありません。
安静と食事療法、それと薬物療法になります。
食事療法としては、たんぱく質と塩の摂取を抑えることが大切です。
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