肺がんと間違えられ易い病気 :急性気管支炎

気管支炎は大きく2つに区別されますが、そのうち症状が90日以内で治まるもののことを急性気管支炎と言います。
原因は細菌やウイルス感染
発症の主な原因は、細菌やインフルエンザウイルスの感染です。
他にも、ホコリや塩素ガスなどの刺激物を吸い込むことでも引き起こされますが、このようなケースはあまり多くありません。
なお塩素ガスとは、異種の洗剤を混ぜ合わせることで発生する有毒ガスのことです。
咳の症状からはじまります
急性気管支炎は、まず咳の症状からはじまります。
次に水っぽい痰が出るようになり、だんだん白っぽい膿のような痰に変わっていきます。
痰が出にくくなると、胸がゼーゼーしたり、咳をした後にヒューヒューという音が聞こえるようになります。また、これらに伴って発熱や全身の倦怠感が起こる場合も多いです。
血液検査やCRP試験で診断する
急性気管支炎かどうかを診断するための検査には、血液検査(血沈や白血球数)やCRP試験などがあります。白血球の数が正常値を大きく上回っていたり、CRP試験の結果が陽性だった場合は、急性気管支炎の可能性が高いです。
症状に応じた薬で治療します
急性気管支炎の治療には、症状に応じてさまざまな薬が使われます。
痰が多い時は去痰剤が、咳がひどい時は鎮咳剤やうがい薬が使用されます。
抗生物質を用いることもありますが、これは発症の原因が細菌の感染であった場合です。
           untitled.bmp