すい臓がん(膵臓癌)のがん性疼痛

がん(癌)性疼痛とは、癌による強烈な痛みのことをいいます。
原因は、癌腫が神経や内臓を侵したり圧迫したりする痛み、血管を侵したり圧迫したしする血行障害の痛み、組織の壊死による痛み、炎症の為の痛み、などさまざまです。
痛みを和らげる方法として、治療と看護計画を合わせたターミナルケアが行われます。
ターミナルケアとは、治る見込みが望めないと判断され、半年以内に死を迎えるであろうことが予想される患者さんに対して行われる治療や看護をいいます。
すい臓がんの場合、早期発見が困難なうえ、手術が可能なのは30%くらいなため、肉体的な苦痛を和らげることはとても重要になります。
激しい痛みにには、鎮痛薬や麻薬の一種であるモルヒネの注射などが行われます。
しかし、麻薬は、量が増えていくと急激に体力が奪われてしまいます。
最近では、効果があると報告された抗鬱薬も使われるようになりました。
手術も出来ず、薬も効かない場合、痛みを抑えるために神経ブロックという方法もあります。
癌性疼痛の中でも、痛みが限定されている場合や、内臓からくる痛みの場合に効果があるといわれています。
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