胃がん治療中の食事 化学療法中の食事

化学療法中の食事は、どのようなものを食べれば良いのでしょうか。
化学療法を行うと、患者さんは、さまざまな副作用に悩まされることが考えられます。
患者さんの状態によって使用する薬も異なり、また、体質によっても副作用の現れ方は様々ですが、
なかでも、主な症状としては、食欲減退、吐き気、嘔吐、脱毛などの症状があらわれます。
そして、化学療法中は、白血球が減少して、感染を起こしやすくなったり、血小板が減少して出血しやすくなることも考えられます。
また、赤血球が減少して、貧血を起こしやすくなる場合があります。
このような状況のなかで、どのような食事をすれば良いのか、果たして食事を楽しむことができるのか悩みます。
そこで、少しでも症状を緩和し、食べやすいお勧めの食材をいくつか紹介します。
まず、吐き気がある時は、生姜がお勧めです。
生姜には、殺菌効果や、吐き気を抑える作用があります。
梅やエンドウ豆、にら、みかんなどにも、吐き気に対して、同様の効果があります。
そして、食欲がない時は、酸味をきかせたり、料理に香りをつけることも効果的です。
特に、ゆずやレモンといったさわやかな香りは、食欲をそそることでしょう。
また、貧血気味の時は、鉄分の多い牛や豚、鶏のレバーがお勧めです。
その他、血液をつくるために必要なビタミン、ミネラルを多く含む食品には、卵や乳製品、サバやイワシなどの魚類、野菜や果物でいえば、かぼちゃやブロッコリー、バナナやキウイフルーツ、イチジクなども効果があります。
このように、副作用によって、さまざまな症状があり、食事をすることも、苦痛に感じる場合があると思いますが、少しでも食べられる物を食べて栄養を摂り、体力をつけるようにしましょう。