子宮がんの治療:放射線治療の方法

子宮がんの放射線治療には、体の外からリンパ節や骨盤内の病巣に照射する「外部照射」と、腟から放射線の線源を子宮内に入れて、直接病巣に照射する「腔内照射」の2つの方法があります。
放射線だけで治療する場合はこれらを併用していきます。
外部照射
一般的な放射線治療法で、骨盤リンパ節が照射範囲になります。CT画像などを用いて、なるべく周囲の臓器や細胞に影響を与えないように照射されます。
痛みを感じることはありません。1回の治療時間は10~20分程度になります。治療スケジュールは週5回で、全体で約30回となります。
腔内照射
子宮内線源と腟内線源による照射で、子宮頸がんの完治を目指していきます。まず、子宮腔内にアプリケーターと呼ばれる器具を挿入して、その後に放射線の出る小さな線源を挿入します。
直腸や膀胱などの臓器への影響は少なく、病変部には多くの放射線を当てることができます。
1回の治療時間は30分~1時間程度で、治療スケジュールは週1回、全体で3~5回ほど行われます。
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