子宮がんの治療:放射線治療の副作用(急性期)

子宮がんの放射線治療の急性期の副作用
急性期に副作用が起きるのは、主に照射した部位(骨盤部)になります。副作用の多くは一時的で、治療を休むことで回復できます。ただし、自分勝手に休むのではなく、医師と相談して決めましょう。
放射線宿酔放射線治療を開始して、数回ほど照射すると起こるようになります。吐き気、倦怠感、食欲不振、頭が重くなるなど、酔っているかのような不快な症状があらわれます。
症状が軽い場合は、吐き気止めの薬を処方しながら、消化の良い食べ物を食べるようにします。脱水症状の予防のために、こまめに水分をとることも必要です。
症状が強い場合は、一時的に放射線治療を中止することもあります。担当医と相談してください。
白血球減少・貧血
背骨や骨盤に放射線が当たると、血液をつくる元となる幹細胞が破壊されます。すると、白血球・血小板の減少、貧血がみられることがあります。白血球数の減少が著しい場合は、感染症を引き起こすこともあります。白血球数を上げる薬剤を注射したり、治療そのものを中断することがあります。
下痢・腹痛下腹部に放射線を照射すると、一部が腸を通過して腸の粘膜が影響を受けて下痢を起こしやすくなります。放射線治療後2週間から徐々に現れることが多いです。
症状が軽い場合は、下痢止めの内服薬を服用していきます。症状が激しい場合は、点滴を行うこともあります。
皮膚炎
外部照射を行う場合、照射された部位の皮膚に日焼けのような症状が出てきます。炎症を起こして、乾燥、かゆみ、皮膚がはがれ落ちる、などの症状が出ます。
対処法は、かゆみ止め、ステロイドのクリームなどを使用していきます。皮膚がただれて痛いときは、照射を中断することもあります。
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