子宮がんの治療:放射線治療

子宮がんの放射線療法とは、X線、電子線、ガンマ線などの放射線を用いて、体にメスを入れることなく、安全にがんを治療する方法です。
放射線を照射されたがん細胞の遺伝子(DNA)は破壊されて、増殖できなくなって死滅します。放射線が当たると正常な細胞にもダメージを受けますが、なるべく正常組織を避けて治療計画を立てていきます。体への負担は最小限に食い止めます。
放射線治療は、子宮がんのなかでも子宮頸がんの治療に効果を発揮します。完治を目指した根治照射のほかにも、がんによる出血や痛みなどの症状の緩和に有効です。手術のあとに再発予防の目的で照射する場合もあります。さらに、再発や転移した病巣にも効き目があります。
放射線治療は体力的な問題で手術療法を受けることができない高齢者が対象となります。
そして、高度の肥満がある場合や、重大な合併症がある場合も、放射線治療が優先されます。
手術に対する恐怖心が強い場合や、術後の合併症に不安をもっており、手術を受けることに同意できない場合も該当します。
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