化学療法とは

化学療法は、抗がん剤を使って、がん細胞を攻撃する治療です。
がん細胞の増殖を抑えて、死滅させることが期待できます。
その効果を得るには、ある一定以上の量の抗がん剤を使わなければなりません。
しかし、抗がん剤は正常な細胞にもダメージを与えるため、使用量が予定よりほんの少し多いだけでも、体に悪影響が出てきます。
量を減らし過ぎると、十分な治療効果が得られません。
化学療法を行う場合は、効果と副作用を検討しながら、慎重に抗がん剤を使っていきます。
いくつかの抗がん剤を組み合わせて使う多剤併用が基本です。
作用の異なる抗がん剤を組み合わせることによって、攻撃のバリエーションを増やし、治療効果が高くなるようにします。
また、多剤併用によって、特定の副作用が強く出ないようにすることもできます。
組み合わせは、病状などによって検討します。
抗がん剤の一部には内服薬もあります。
しかし、大半は点滴を使用します。
通常、3~4週間おきに外来で点滴を行います。
休薬をおくことで、正常な細胞をダメージから回復させます。
1回の点滴と休薬期間を合わせて1サイクルとし、4~6サイクル繰り返すのが一般的です。
治療期間は3~6ヵ月程度です。