胃潰瘍と胃炎の違い

胃炎と胃潰瘍について説明しましょう。
胃の粘膜が損傷を受けた状態を胃炎と言います。
原因としては胃液で胃の粘膜が消化されることによるものです。
軽度の胃炎の場合は胃薬などを飲むことで治ることがほとんどです。
しかし、それを放置しておくと損傷の状態がひどくなっていきます。
そしてそれが海洋状態になった場合に胃潰瘍と言われるのです。
胃炎でも出血を伴うケースもあります。
軽度だからといって安心してはいけないのです。
一般的な原因としてはストレスやアルコール、タバコと言ったものが上げられます。
胃炎の自覚症状としては腹痛や胸やけ満腹感と言ったものです。
痛みが持続するのではなく、食事から2,3時間たったころに痛み出す場合が多いと言われています。
これは食物が胃から腸へと移動する時間帯と考えられます。
したがって胃の中が空っぽになると痛み出すということです。
胃潰瘍は胃炎から症状が進んだものですが、胃に穴があいてしまうこともあります。
その場合には多量の出血を伴ったりしますから、入院しなければならなくなります。
胃の内壁は粘膜層から粘膜筋板、粘膜下層、固有筋層と何層にもなっています。
それがすべて消化されて穴があくという状態なのです。
何となく想像しただけでも痛そうな気がします。
病院に行って内視鏡などで見てもらうことによって、一目瞭然です。
状況だけでは胃がんの疑いもありますから、内視鏡検査の時に組織を採取してがんの検査を行うことが一般的です。
いずれにしても胃炎の軽い症状の内に治療することが大事です。