胃潰瘍とピロリ菌の関係

胃潰瘍の原因としてよく言われることはストレスやアルコールの飲み過ぎがあります。
しかし、それは全体の1割程度と言われています。
それ以外はピロリ菌と呼ばれる菌によって引き起こされる胃潰瘍なのです。
ピロリ菌による胃潰瘍の場合は慢性胃潰瘍と呼ばれます。
胃や背中などの傷みが慢性的にあるという症状です。
特に空腹時にその症状が表れやすいと言われています。
夜中などに痛み出すのです。
ピロリ菌に感染したからと言って必ず胃潰瘍になるということではありません。
胃潰瘍になる前の段階が長い人も多いのです。
最初は慢性胃炎になります。
それが進行すると委縮性胃炎と呼ばれる状態になります。
そしてそれが胃潰瘍や胃がんになるということです。
慢性胃潰瘍の場合はその経過をたどりますが、個人差がありますからどこまで進行するかはわかりません。
慢性胃潰瘍が発病するのは中高年になってからです。
中高年までにピロリ菌に感染する人は8割ぐらいと言われています。
慢性胃潰瘍はその中の2,3%程度です。
また、発病までの期間が長いですから自覚症状も長年の痛みとなります。
治療は胃潰瘍の対処療法を行うこともありますが、ピロリ菌の除去によって抜本的に直すこともできます。
しかし、ピロリ菌の除去のための薬は副作用が強いことや100%の除去ができないという欠点があります。
まずは病院に行って見てもらうことが先決です。
その上でどのような治療をすればよいのかを相談しましょう。
自覚症状だけでは胃潰瘍の診断はできませんから胃カメラを飲むことになるでしょう。