肝臓がんの抗がん剤

肝臓に発症するがんは、主に肝細胞がん(肝がん)と肝内胆管がんの二種類に分けられふつう、肝臓がんという場合には肝細胞がんを指します。
 肝細胞がんは血液を浄化する肝細胞ががん化するものです。
 肝臓がんは、抗がん剤が効きにくいがんです。
 肝動注化学療法などの投与法が考案され
 少しでも有効性を高める工夫がされています。
 肝臓がんの治療には、手術、経皮的療法(エタノール注入法、マイクロ波凝固術、ラジオ波焼しゃく術)経動脈的療法(肝動脈塞栓術、肝動注化学療法)の三大治療法および全身抗がん剤治療、放射線療法などが行われます。
 このうち抗がん剤が用いられるのは肝動注化学療法と全身抗がん剤治療です。
 肝臓がんの抗がん剤治療の目的は
1.がんを縮小または、同じ大きさに維持する
2.がんの症状(おもに腹水)を抑える
 ※がん性の腹水が生じた場合、腹部に抗がん剤を
  投与すると腹水が減少することがあります。
 主に用いられる抗がん剤は
 肝動注化学療法
・低用量FP療法(フルオロウラシル+シスプラチン)
・ジノスタチンスチマラマー
・フルオロウラシル+インターフェロンアルファ
 全身化学療法
・フルオロウラシル
・ミトキサントロン
・テガフール・ウラシル
 ●主な副作用
・肝動注化学療法   肝機能障害、吐き気、食欲不振
              全身倦怠感
・フルオロウラシル  骨髄抑制、食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢
・ミトキサントロン   心臓障害、骨髄抑制、間質性肺炎、嘔吐
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